【新唐人2013年07月10日付ニュース】7月6日にアメリカ・サンフランシスコ国際空港で起きた韓国アシアナ航空のボーイング777型機の着陸失敗事故で、調査当局は事故機の飛行速度が目標値を著しく下回り、パイロットは事故発生の1.5秒前に着陸をやり直そうとしていたと発表しました。一方、アシアナ航空によると、パイロットはボーイング777型機の着陸経験がなく、サンフランシスコ空港に着陸するのは今回が初めてだったそうです。
アメリカのNTSB、国家運輸安全委員会は、事故機に残されたボイスレコーダーやフライトレコーダーを解読した結果、着陸時の飛行速度が目標値の254キロを大幅に下回っていたことが分かったと発表しました。
米国国家運輸安全委員会(NTSB) でボラ・ハースマン委員長
「事故機(着陸時)の時速は137ノット(約254キロ)を著しく下回るものでした。数ノットの差という問題ではありません」
NTSBは、事故発生の直前までエンジンや機械的な故障の形跡はなかったと説明しています。
乗務員によると、パイロットは当時エンジンの出力を上げ、着陸をやめようとしたものの、1.5秒後には護岸に衝突したそうです。
アシアナ航空は、事故原因はエンジンや機械的な故障ではないとしたうえ、習熟訓練をうけていた副機長が操縦桿を握っていたことを明らかにしました。また、副機長は同型機での飛行時間は43時間で、サンフランシスコ空港への着陸は今回が初めてであると発表しました。
この副機長は他の機種については飛行時間9700時間以上のべテランだったとのことです。
NTSBは事故機に乗っていたパイロット4人からも事情を聞いていますが、ハースマン委員長はまだ分からない事が多いと話しています。
乗客乗員307人を乗せたアシアナ航空機は7月6日、サンフランシスコ国際空港で着陸に失敗して炎上。中国人女子生徒2人が死亡し、180人あまりが負傷しました。
また、死亡した1人が現場に駆けつけた緊急車両にひかれた可能性があることがわかり、地元検視当局が犠牲者の死因について、調査を進めています。
新唐人テレビがお伝えしました。
http://www.ntdtv.com/xtr/gb/2013/07/08/a927551.html (中国語)
(翻訳/杜 編集/佐藤・坂本 ナレーター/荻野 映像編集/工)